盧溝橋事件77周年　民間で高まる抗日兵士の支援 (3)

▽元兵士1500人近くを資金援助

司会者：これまでに見つかった抗日戦争の元兵士は何人いますか。

羅亜君：全国のボランティアが見つけた元兵士は4千人近くにのぼります。「関愛抗戦老兵網」には、見つけることのできた元兵士の資料をすべて公開しています。資料は省ごとに分けられています。1人しか見つかっていない青海省のように人数の少ない省は単独では分かれていないかもしれませんが、そのほかは省ごとに、番号も付けられています。興味がある方は、ご自分の故郷にどのような元兵士がいるのかご覧になってください。彼らが参加した当時の戦争の様子を知ることもできます。

司会者：元兵士に対する資金援助の基準は何ですか。

羅亜君：ここに公益基金の一般援助項目の援助リストがあります。これには、援助を受けた元兵士一人ひとりの名前と部隊番号が書かれています。この一般援助項目は、抗日戦争を生き残った元兵士のうち貧困に苦しむ人を助けるためのものです。審査では2つの基準をチェックします。一つは、抗日戦争の元兵士であること。もう一つは、収入が現地の最低賃金基準よりも低いことです。

　これまでに援助した元兵士は、全国22省の1477人にのぼります。毎月初めに、500元の援助金を元兵士の口座に直接送金します。送金後、ボランティアと一緒に元兵士を訪ね、寄付金がちゃんと届いたか、どのような使われているかを確認します。