四川省に住む女性の爾瑪阿依さんは8日、北京での出演を終えて、飛行機に乗って成都へ戻ろうとしていた。彼女が首都国際空港のターミナルビルにいたところ、空港の従業員が片足で高いハイヒールを履いた彼女の美しい姿に感動し、その後姿を撮影した。写真で爾瑪阿依さんは黒いミニスカートにハイヒール姿で徐々に遠ざかっているが、すらりとした姿は輝くようで、右足のない不自由さを全く感じさせない。この彼女の後姿の写真がインターネットで大きな話題を集めている。
爾瑪阿依さんは四川省障がい者芸術団の契約歌手だ。この美しい女性は3歳の時に転倒し、現地の医療条件が限られていたため傷口が感染を起こし、右足を高い位置で切断するしかなかった。切断箇所が高かったことから彼女は義足を使う際にも苦痛が大きく、諦めざるを得なかった。
子供の頃の彼女はこの障がいのために沈みがちで、テレビを見ながら歌を歌うことが唯一の心の慰めだった。ある時音楽の授業で彼女は大きな声で歌を歌った。「人生で初めてあれほど高い声を出した」と彼女は語る。19歳の時に成都障がい者芸術団の歌手になることができ、その後は四川障がい者芸術団の契約歌手となった。現在の彼女は楽観的で明るい。「音楽のおかげで自分を卑下することはなくなった。毎回の公演で私の声で他人を楽しませ、励ますことができるのが、非常に嬉しい」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月21日
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