3日に雲南省昭通市魯甸(ろでん)県で発生したマグニチュード(M)6.5の地震の震源地・竜頭山鎮に向かっている途中、「お疲れ様です。お茶を飲んでください」と書かれたプラカードを掲げている、少年2人に目が留まった。京華時報が報じた。
プラカードを掲げていたのは黎文亮君(9)と劉益全君(12)の2人。字を書いた段ボール紙を白いヒモで木の棒にくくりつけ、小さな正方形の机の上にはコップが数個置かれていた。
黎君と劉君の家は、10分ほどの距離。地震発生後、父親が夏休み中の2人に「たくさんの人が被災地に来て救援に参加しているのだから、2人も行くように」と言ったという。
午前、劉君の父親がお茶を作って、プラカードを掲げる場所まで持って来た。劉君達は、家にあった一番いいコップ5つを洗い、持って来たという。それから約30分経った午前11時半、2人は「止まって飲む人は誰もいない」と少し落ち込み気味だったが、「救援の人はとてもたいへん。お茶を飲んでのどの渇きをいやしてほしい」と語った。
筆者が、机の上に置いてあったお茶を1杯飲むと、劉君はすぐコップを手に取り、「もう1杯注ぎましょうか?」と聞いた。「救援から帰って来る人も飲める」ようにと、日が暮れるまで続ける予定だという。
気温約30度の炎天下でも、2人は「傘を持っているから、熱くないし、疲れもしない。大人のほうが疲れるんだよ」と元気よく語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月7日