エボラ出血熱は、現時点では主に一部の地域のみで流行しており、中央アフリカの熱帯雨林、アフリカ南東部の熱帯草原に限られている。しかし当初はスーダン、コンゴ民主共和国のみで発症していたのが、現在はコンゴ共和国、中央アフリカ共和国、リビア、ガボン、ナイジェリア、ケニア、コートジボワール、カメルーン、ジンバブエ、ウガンダ、エチオピア、南アフリカにまで感染が拡大している。アフリカ以外の地域でも少数の感染例が報道されているが、渡航者や実験室内のアクシデントによる感染のみで、エボラ出血熱の流行は発生していない。エボラウイルスは一部の国と地域で断続的に流行しており、時間・空間の幅が限られている。
エボラウイルスの流行している地域で感染し、別の地域で発症する例が報告されている。英国とスイスでは、旅行者が帰国後に発症した例や、患者の治療や調査に関わった研究者が発症した例などが報じられているが、ウイルスの流行は発生していない。
「人民網日本語版」2014年8月8日