中国財政部(財務省)が11日に発表した最新データによると、7月の全国財政収入は1兆2662億元(約21兆350億円)に達し、前年同月比6.9%増となった。中央財政収入は、低成長の流れを維持した。新華社が伝えた。
上海財経大学教授の胡怡建氏は、「下半期の税収は幸先の良いスタートを切った。これは経済運行状況の好転、工業・商業・サービス業の景況感の回復を示している。6.9%の増加率は上半期よりやや低下したが、これは主に非税収入(税収以外に、各級政府、国家機関、事業機関、政府職能を代行する社会団体およびその他組織が、法により政府権力、政府信用、国家資源、国有資産を利用し、あるいは特定の公共サービス、準公共サービスを提供することで得た財政資金)が減少したことによるものだ」と分析した。
データによると、7月の中国非税収入は8.8%減の1530億元(約2兆5420億円)となった。そのうち中央非税収入は34.4%減の494億元(約8200億円)となった。中国財政部は、「これは一部金融企業の上半期収益配分が、下半期に反映されることによるものだ」と表明した。専門家は、「財政収入は表面的には増加率が低迷しているように見えるが、税収が好調なため、収入増の安定性が強化されている。これは良い現象だ」と指摘した。税目の内訳を見ていくと、経済成長と密接に関連する生産・消費・貿易などの税収は、上半期より増加した。7月の国内増値税(付加価値税)は前年同月比14.5%増となり、営業税の増値税への切り替えによる部分を除くと6.6%増となった。
支出面を見ると、1−7月の全国財政支出は、前年同期比15%増の7兆9410億元(約131兆9370億円)となった。そのうち7月は前年同月比9.6%増の1兆256億元(約17兆400億円)となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月12日