中国国家発展改革委員会(発改委)は、アウディおよび日本企業12社の処罰を発表した。アウディは8月11日夜、独禁法違反を認めた。アウディは独禁法違反調査が始まってから、初めて自社の違反行為を自発的に認めた自動車メーカーとなった。広汽トヨタ、広汽ホンダも部品価格の引き下げを発表した。東風日産は独占禁止法などの法制度に基づき、関連する改善案を策定すると表明した。京華時報が伝えた。
国家発改委の報道官は8月6日、上海市発改委のクライスラー、湖北省物価局のアウディに対する調査が終わりに近づいていると発表した。現在までの調べによると、両社には確かに独占行為が存在しており、近日中に処罰を受けることになる。発改委の正式な発表を受け、アウディも8月11日夜に公式にコメントを発表した。一汽VW汽車有限公司の張丕傑総経理は、「生じた問題について、当社は真っ先に措置を講じており、違反行為を停止した。当社は国家関連部門の本件に対する処理を誠意をもって受け入れ、地域販売・サービス事業の規範化と管理を強化し、本件の再発を防ぐ」と述べた。
湖北省物価局は数カ月前、一汽VWアウディおよび湖北省内のアウディのディーラーの、価格設定・費用調整状況の調査を実施した。国家発改委の独禁法違反調査について、張総経理は一汽VWアウディの関係者を連れ、国家発改委価格監督検査・独占禁止局を訪問し、関連状況について報告した。
北京亜運村自動車取引市場情報企画部の郭咏部長は、「関連規定に基づき、企業の価格に独禁法違反の行為があった場合、不当に得た利益が没収されるほか、前年の営業収入の1−10%の処罰を受けることになる。アウディは今回自ら違反を認めた。これは処罰の軽減にとって有利だが、消費者からクレームを浴びる」と指摘した。アウディのディーラーはメディアに対して、「一汽VWアウディの罰金は、18億元(約300億円)と見積もられている。これは2013年通年の完成車販売額の1%だ」と語った。この罰金が確定されれば、中国の独禁法違反行為に対する罰金としては最高額になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月13日