互いに対する見方の見直しを
上海で落ち着いた生活を送ることができており、日中関係の悪さを感じることはほとんどないという倉岡さんと横山さん。それでも、時々、日中関係について考えるという。
「中国の経済が発展するにつれ、中国の存在感が増し、日本経済に対する影響力も増している。これまでの中国と日本の力関係も変化している。新たな局面に適応するには時間が必要」と横山さん。一方、倉岡さんは、「歴史に対する認識という問題は、中日両国の『茎』。日本が過去に中国を侵略したことが根本的な原因。それでも、『これまでずっと、両国の関係が足踏み状態なのはなぜか?』などの問題は熟考するに値する」と語る。
倉岡さんは、「両国において、お互いの認識を正確に伝えることはとても重要。交流が減ると、誤解が生じやすくなる。この点、日本は、中国の発展により、たくさんのチャンスができ、日本人の生活と中国は切っても切れない関係になっているということを見直さなければならない」とし、「多くの日本人も、歴史における日本だけでなく、今の日本も中国人に見てほしいと思っている」との見方を示す。
横山さんも、「もっと具体的にお互いを知り合わなければならない。単に『日本人』とか『中国人』とか、大きなレッテルで相手を見てはいけない。僕は日本人だが、日本という国を代表しているわけではない」と語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月8日
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