中国外交部(外務省)の程国平副部長はこのほど、李克強総理のロシア訪問および、第19回中露首相定期会談の関連状況について説明を行った。
中国は、今回のロシア訪問で次の目標を掲げている。
(1)両国間の政治的相互信頼を増進し、互いの主権、領土保全、安全など、核心的利益に関わる問題において相手国への支持を強める。
(2)両国の実務協力を推進する。特に、宇宙・航空、エネルギー、高速鉄道、金融、革新、交通インフラなどの分野の戦略的大型プロジェクトの協力で新たな進展・突破を目指し、中露実務協力のモデルチェンジ・アップグレードを促進する。
(3)人的・文化協力を深化させ、中露青年友好交流年の関連イベントを双方で着実に実施する。来年共同で開催することが予定されている第2次世界大戦勝利70周年記念活動の準備を進める。
(4)重大な国際・地域問題に関して意思疎通と協調を強め、第2次大戦の成果と戦後の秩序を国際社会が維持できるよう共に推進し、国際社会の公平と正義を守る。
李克強総理は今回の訪問で、プーチン大統領と会見し、メドベージェフ首相と会談を行う。また、調印式や共同記者会見に出席するほか、中露が共同で実施する国際フォーラム「オープンイノベーション」の開幕式に出席し、演説を行う。
両国首相は「第19回中露首相定期会談共同声明」を発表し、次なる段階の中露関係の発展と協力の重点分野・プロジェクトを確定する予定。このほか、経済貿易、投資、エネルギー、交通、金融、地方、人的・文化などの分野にわたる約50件の政府間、企業間協力協定に調印する。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年10月9日