また、中国の経済規模が米国に肩を並べようとしている一方で、温室効果ガスの排出量も世界一になっている。また、単位国内総生産(GDP)当たりの エネルギー消費量(一定金額のGDPを生産するのに必要なエネルギー量)は、世界の主要なエコノミーで最も多く、世界平均の2.5倍となっている。これらのデータは、労働力と環境資源だけに偏った中国経済の成長を映し出しており、そのGDPが増加するほど、継続が困難になる。
米国の経済は、環境に悪い生産ではなく、世界を支配するドルの力、ビジネスルールの制定権利、世界経済の分業構造におけるトップの立場、限りある資源の開発、維持、拡大などに頼っている。シェールオイル・ガス技術の開発を通して、米国は今後、世界一のエネルギー輸出国となる可能性もある。一方、中国経済においては、エネルギーの供給と運輸がネックとなっている。
少なくとも現時点では、米国に追いつくというのが中国経済の目標である。追いかける立場であり、先頭を走っているわけではないという事実を見極めていれば、グローバル·ガバナンスに中国が参加する際に能力以上のことをすること避け、エコノミーが「大きい」という立場から「強い」という立場へと変化するための努力を続けることができるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月13日