「彼女を屋根へと押し上げ、梯子を外した」人々
「功績がある」とされていたときに彼女の近くにいた人々も、「ない」となればそっぽを向いて「無過失」だとして保身に逃げ、気が付くと小保方氏は孤立状態になっていた。小保方氏は自分に学術的に不適切な点があったとしているが、「朝日新聞」は、成果至上主義の必然的結果だと批判した。日本の大学研究員のうち、女性の割合はたった7分の1で、先進国の中で最低水準となっている。
小保方氏の境遇について、ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏は、「彼女を屋根へと押し上げておきながら、梯子を外した」と意味深長な言葉を語っている。実際に、小保方氏がSTAP細胞研究の成果を公表して外界から称賛の声を浴びていたとき、日本の幹細胞研究の大家である山中氏は、この若き後輩に「しかるべき称賛」を送ることなく沈黙を続けていた。その理由は味わい深いものがある。
STAP細胞捏造事件の真相や如何に。小保方氏は名誉挽回なるのか。羅生門に足を踏み入れた彼女が直面するのは真相に対する責問だけでなく、繰り返し引き裂かれてきた「女性」というレッテルがもたらした「修羅場」だ。(編集IM)
「人民網日本語版」2014年10月14日