「麻煩(面倒)」は「子供2人」、「没問題(問題ない)」は「山」……。これは、深センに住む英国人Robertさんが、難しい中国語を覚えるために、工夫して描いているイラストだ。Robertさんの妻・楊さんがそのイラストを微博(ウェイボー)に投稿すると、ネットユーザーから、「英語を勉強した学生の頃を思い出した。追い詰められてるの?」と称賛する声のほか、学生の頃、英語が苦手だったネットユーザーからは、「俺達の辛さがわかったか」との声が寄せられている。江南時報が報じた。
楊さんが最近、微博に、Robertさんが漢字1つを覚えるために描いた簡単なイラストの画像をアップし、「外国人の主人が一生懸命漢字を勉強している。本当に必死」とつぶやいた。画像を見ると、そのイラストが積み重なり、数冊の「漫画」に。内容もとてもユニークだ。
同微博は、次々に転送され、数千個の「いいね!」を集めた。Robertさんは楊さんに出会ってから、結婚したら深センに住むと決め、5年ほど前から中国語の勉強を始めた。しかし、思うように上達せず、単語を少し覚えているだけの状態が続いた。そのレベルは3歳の愛息子にも及ばず、楊さんは「言語の才能がないわ」と白旗。それでも、まじめなRobertさんはあきらめず、思考や情報を図で整理するためのソフトウェア「マインドマネージャー」にヒントを得て、漢字を覚えるための図を自作。ヒアリング、読む、書くなどに分類され、数冊になっている。
「中国語の勉強は本当につらい。特に抽象的な言葉が、よく理解できない」と、Robertさん。外国人が血のにじむような努力で中国語を勉強している様子に、学生のころに、英語を勉強してもしても覚えられなかった人達は、「外国人が中国語をなかなか覚えられないのを見て、少し安心した」というのが本音だろう。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月16日