中国大洋科学調査第34回調査の任務を遂行する科学調査船「大洋1号」が、16日に三亜市を出港した。今回は中国と国際海底管理局が締結した多金属硫化物の探査契約に基づき、「インド洋南西部の多金属硫化物探査契約」の内容を履行し、契約区内における多金属硫化物の探査を実施し、環境ベースラインおよび生物の多様性などの調査を実施する。科技日報が伝えた。
関係者は、「第30回調査では、調査方法と技術を模索の段階から探査の段階に切り替えた。今回はこれを踏まえた上で、多金属硫化物契約区の一般探査計画に基づき探査を実施、曳航探査機を使用し、これを地質サンプル収集と結びつけることで、多金属硫化物の鉱化異常に関する調査を実施する。独自に開発した深層コア掘削装置を使い、硫化物のコアを収集する。独自に開発した曳航式資源総合探査システムを使い、鉱物の特徴を調査する。カメラ付きのグラブ、箱型・グラビティ式装置を使いサンプルを収集する」と説明した。
多金属硫化物契約区は100のエリアに分かれる。今回はそのうち15−20の多金属硫化物鉱化異常区の調査活動を予定しており、同時に国際海底管理局が求める環境ベースラインの資料、生物遺伝子のサンプルを収集する。
今回の航行期間は219日、航行距離は約2万海里を予定しており、5つの航行段階に分かれる。青島市への帰港は来年6月22日を予定。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年11月17日