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大型暗黒物質探索実験、データを初公開

人民網日本語版 2014年08月25日13:46

中国人科学者が主導する大型暗黒物質(ダークマター)探索実験「PandaX」の研究チームは上海交通大学で24日、120キロ級液体キセノン検出器が初めて取得したデータを発表した。実験結果は、これまで世界で発見された軽質量の暗黒物質信号に疑問を呈するものとなった。新華社が伝えた。

PandaX(パンダ計画)は、「Particle AND Astrophysical Xenon Detector」の略称で、中国が実施中の初の100キロ級大型暗黒物質実験だ。同実験は大気中から抽出した不活性元素のキセノンを媒介とし、暗黒物質を探索した。同実験は上海交通大学が中心となり、山東大学、中国科学院上海応用物理研究所、北京大学、雅ロウ江流域水電開発有限公司、米メリーランド大学、ミシガン大学の40数人の研究者が参与した。

PandaXの研究チームは、今年5月から始まった1カ月余の稼働により、同チームが設計・開発した120キロ級液体キセノン検出器の敏感度が世界先進水準に達し、これまでの暗黒物質探索実験により得られた暗黒物質と思われるデータ・信号に対して高精度の検証を行えるようになったと発表した。しかし同チームは現在までの探索の中で、暗黒物質に関する事例を発見していない。また今回の探索結果は、その他の実験室が発見した軽質量暗黒物質のものと思わしき信号と一致しなかった。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年8月25日

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