中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の邱占祥氏らは、現存するクマ類に最も近い祖先の化石を発見した。この新種は、2011年に亡くなった米国の有名な古哺乳動物研究者のRichard Hall Tedford氏(中国名・戴福徳)にちなみ、「戴氏祖熊」と命名された。この研究成果は古脊椎動物の学術誌「Vertebrata PalAsiatica」(2014年第3号)のトップ記事として掲載された。光明日報が伝えた。
この化石は2006年7月に、甘粛省臨夏回族自治州広河県で発見された。同化石は世界初・唯一の、下顎骨がそのまま残されている早期クマ類の化石だ。科学者によると、世界でクマの祖先の完全な頭蓋骨が発見されたという情報は伝わっておらず、クマ類の起源、系統的な発育、分類などの多くの問題が未解決となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月6日