国家公文書局、南京大虐殺の関連資料を動画で公開

国家公文書局は、12月13日の南京大虐殺犠牲者国家追悼日に合わせた活動の一環として、7日より、公式サイトで南京大虐殺の関連資料を紹介する動画を公開している。動画は計7本あり、1日1本ずつ公開される。同局が動画の形式で南京大虐殺の資料を公開するのはこれが初めて。新京報が伝えた。

同局の李明華副局長は、「この動画は、中央公文書館、中国第二歴史公文書館、遼寧省公文書館、吉林省公文書館、上海市公文書館、南京市公文書館、南京大虐殺記念館に収蔵されている大虐殺関連資料から一部を選んで当局が作成したもの」と紹介する。

動画で紹介される資料には、大虐殺当時に旧日本軍が撮影した写真、南京にいた日本人記者が書いた記事、日本の憲兵隊による郵便物の検閲に関する資料、旧日本軍と日本の諜報機関による報告書、元日本兵による大虐殺に関する自供、外国人が撮影した当時の映像、外国人の日記・証言、当時南京にいた中国人が書いた旧日本軍の蛮行に関する日記、中国の報道、南京の関連部門による死体処理の記録、中国の各種調査資料、日本の戦犯に対する判決書などが含まれる。

李副局長は、国家追悼日を前に、これらの資料を公開する目的として、「まず、犠牲者を追悼するため。次に、旧日本軍が犯した大虐殺の罪を明らかにするため。歴史を忘れず、平和を大切にするよう人々に呼びかけ、南京大虐殺を否定する日本の右翼勢力に反撃する」と語る。

南京市公文書館では12月5日から24日にかけ、公式サイトおよび公式微博（ウェイボー）上で、南京大虐殺の惨状を市民が政府に訴えた「呈文」100件を公開するほか、「館蔵 南京大虐殺『市民呈文』史料展」、「ジョン・ラーベと南京展」を実施する。（編集SN）

「人民網日本語版」2014年12月7日