中国商務部(省)の沈丹陽報道官は16日の定例記者会見で、中国の対外援助は公開・透明と合理的な管理を堅持しており、常に国民生活を中心とする方針を堅持していると表明した。新華網が伝えた。
沈報道官は、「中国の対外援助は常に国民生活を中心とする方針を堅持している。その他の発展途上国の貧困減少と国民生活の改善の支援が、中国の対外援助の主な内容だ。2010−2012年にかけて、中国の対外援助資金の80%弱が、支援先の貧困減少、教育、衛生、スポーツ、文化、交通などの国民生活およびインフラに投じられた」と述べた。
沈報道官は、「中国の対外援助プロジェクトの確定の流れは非常に合理的かつ厳格だ。中国の対外援助は常に合理的な管理を堅持している。中国は支援先の国家発展戦略および優先発展分野に基づき、共同で3−5年の国別支援計画を策定している。支援先は計画に基づき具体的なプロジェクトの提案を行い、中国は専門家の調査団を派遣し提案されたプロジェクトの実現可能性をリサーチする。プロジェクトが実現可能であればリストに入れられる。双方は緊急性に応じプロジェクトの優先順位を決定し、実施に移している」と指摘した。
米国の対外支援データの研究機関はこのほど発表した報告書の中で、中国がアフリカに提供する巨額の支援金は往々にして現地の政治指導者の故郷に向けられているとした。沈報道官は、「中国の対外援助の趣旨は支援先国の貧困脱却、国民生活の改善、経済・社会の発展と進歩の促進、自主発展能力の強化だ。この趣旨は60年間に渡り変わらず、多くの開発途上国の政府と国民から評価されている。一部の西側諸国の機関の言い分は、良からぬ意図があるのでなければ勝手な言いがかりであり、何の根拠もない」と反論した。
中国の対外援助は常に国民生活を中心に据えている。中国商務部のデータによると、2010−2012年にかけて、中国の対外援助資金の80%弱が、支援先の貧困減少、教育、衛生、スポーツ、文化、交通などの国民生活およびインフラに投じられた。
沈報道官は、「中国の対外援助は公開・透明を堅持している。中国の対外援助に関するデータは毎年、中国商務部と中国財政部(省)のウェブサイトで公開されており、すべての支援プロジェクトは支援先国の現地で公開・実施されている。進捗に関しても、支援先国の中国大使館の経済関連部門のウェブサイトで公開されており、支援先国の政府・国民・メディアがその証人となっている。中国は2011年と2014年に、中国対外援助白書を発表し、新中国(中華人民共和国)誕生以来の対外援助の政策・資金・方法・発表・管理・国際協力の状況について全面的・系統的に説明しており、国際社会から前向きに評価されている」と強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月17日