南京航空航天大学機械工学部博士課程一年生の孟峰超さんは、なんとも不思議な「ナノペンシル」を発明した。これは、超微細加工機器であるだけでなく、将来的にはガン細胞や鳥インフルエンザウィルス(H7N9)などを検出することもできるようになるという。現代快報が伝えた。
孟さんは、2001年に実験を開始、昨年3月に頭髪1000分の1の細さのナノペンシルを完成させた。すでに実験回数は2万回以上に及んでいるという。
ナノペンシルは高度な機能を備えており、超微細加工にも使用できる。例えば、腕時計の歯車の加工精度を大幅にアップさせたり、携帯チップ加工で、より多くの機能を開発することもできる。これについて、孟さんは、「将来的にはガン細胞や鳥インフルエンザウィルスの検出も可能になる。コストも今後大幅に抑えられるだろう」として、「超微細加工で現在主に使用されているのはレーザー。しかし、レーザー設備のコストは比較的高く、生産した商品の検品合格率も低い。一方、ナノペンシルは主に電気を使用するため、コストも低く抑えられ、精度もより高い」と語る。
孟さんはさらに、「超微細加工のスケールが、ミクロンからナノに転換するプロセスにおいて、ナノペンシルという道具を研究開発したことは、非常に重要な一歩となる」と強調した。現在、中国のナノペンシルは基本的に海外からの輸入に依存している。今回、研究開発されたナノペンシルは国内技術の空白を埋めるものとも言える。現在、趙淳生・中国科学院院士率いるグループおよび南京航空航天大学の一部科学技術研究グループも同ナノペンシルを使用している。この技術を使って、孟さんはすでに4つの国内の特許を取得している。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年12月17日