中国全土で専門的な日本語教育を提供する「桜にほんご学校(北京・国貿校)」で20日、「紅白歌合戦」が開催され、同校の一室に設けられた会場は60人を超えるJ-POPファンで熱気に包まれた。まだ日本語の歌詞を覚えきれずに携帯で歌詞を確認しながら歌う生徒もいれば、日本人顔負けの抜群の歌唱力を見せつける生徒、本格的なアニメダンスを披露して会場を盛り上げる生徒など、同校の日本語学習者男女26人が様々な形で思い思いに日頃の「日本文化愛」を表現した。
今年で7回目を迎えるというこのイベント、責任者である同校日本語教師の更岡典(さらおか・つかさ)氏は、「歌やアニメがきっかけで日本に興味を抱き、日本語学習に励む生徒が多い中、歌合戦はそんな彼らが学んだ日本語力や気持ちを発信する場となっており、歌合戦終了後すぐに来年の開催日の確認にやって来る生徒がいるほど人気の高いイベントとなっている」と紹介した。アニメのコスプレ姿でアニメダンスを披露した于炅昊(ユー・グイハオ)さんは、「宅舞(オタクダンス)が大好きで、今日のためだけでなく趣味で毎日動画を見ながら練習している。もっと大きなステージでもパフォーマンスできるように頑張りたい」と語った。
同日はメインの紅白歌合戦の他に、関西弁による日本の童謡講座、「カワイイ」文化を中国で広める活動に取り組む日本人留学生団体による「日本のアイドルクイズ」やアイドルグループ「AKB48」のダンスレッスンなども行われ、生徒らは日本のサブカルチャーを「歌って・踊って・学んで」の充実した一日を過ごした。((編集IM)
「人民網日本語版」2014年12月23日