現在、ルーブルの大幅な変動という困難に直面しているものの、双方協力のファンダメンタルズが変わることはない。ルーブル急落は中国の対露輸出に影響を与え、両国政府の合意した大型戦略協力事業の実施を困難にしたが、この困難を両国の経済協力全体に影響を与える程度にまで誇張するべきではない。外国為替市場の大幅な変動は多くの国が経験したものであり、ロシアには比較的潤沢な外貨準備があり、経済のファンダメンタルズは1998年と2008年の二度の危機の時よりもずっと良好であることに目を向けるべきだ。中露は市場経済の法則に従って事を処理し、為替相場など具体的問題を具体的に分析し、投資事業が「冬を越せる」ようにし、金融リスクを回避することが完全にできる。
今回ロシア経済の遭遇した「危機」は、実はロシア経済がモデル転換と高度化を実現し、中露がより良く実務協力を展開するための大きな「チャンス」をもたらすものにもなり得る。まさにプーチン大統領が18日の記者会見で述べたように「露中経済・貿易協力の次の段階の努力の方向性は両国の貿易構造を整え、ハイテクのウェイトを引き上げて実務協力の多元化を実現することだ。ロシアの政府と社会各界は露中の包括的協力の積極的推進への願いを一層強めている」のである。この意味において、双方がチャンスを捉え、考え方を革新し、合理的な措置を講じさえすれば、中露の実務協力は引き続き取り組める事が多くあるのみならず、非常に明るい将来性がある。
中露の発展・振興という歴史的使命が変わることはなく、中露友好の社会と民意の基礎が変わることはない。中露協力は着実に前進し、必ず両国民に幸福をもたらすことができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年12月23日