○源解析(汚染源解析)
スタートして1年半となる北京市の微小粒子状物質の発生汚染源解析研究は、環境保護部(省)や中国科学院、中国工程院で組織された専門家チームの論証を経た上で、2014年4月に研究成果が正式に発表された。この結果によると、北京市の微小粒子状物質の原因は周辺地域からの汚染物質の飛来が28-36%、現地の排気ガスによるものが64‐72%だった。
○告別黄標車(さよなら、排ガス基準を満たさない車)
北京は2011年から現在までに、旧式自動車139万台を廃車にし、二酸化炭素排出量を4%ほど減少させた。恐らく、今年年内までに、廃車となる旧式自動車は45万台になると見込まれる。北京市は、次なる一歩として、公共交通機関の発展に大きな力を注ぎ、2017年末までに、北京市内の自動車保有量を600万台以内に抑制するという。
○無煤化(無石炭化)
石炭は重要な化石エネルギー資源ではあるが、大気汚染の要因になりやすい。世界的な大都市がクリーンな大気を維持するためには、コールレス化の実現が非常に重要な手段となる。地理的要因から気象環境が悪い上に、人口が密集し、汚染物質の排出量が超過している北京にとって、無石炭化は必ず実現しなければならない道だ。
○淘汰昇級(不適応者を淘汰し、適応者を昇級させる)
経済モデルの転換および汚染物質の排出量低減の責任を一身に引き受けるのは、最も重要な経済主体である企業だ。このため、政府は企業に制約を与える一方、激励することもある。行政的な要求があれば、経済的な導きもある。汚染物質の増加を厳しく抑制すると同時に、現在の汚染物質の量を減らす。企業の汚染物質の排出低減には大きな潜在力がある。より高い基準、より全面的な要求、より厳格な監督・管理によって、適応者を昇級させ、不適応者を淘汰する。市場経済の厳しい競争において、本当に高効率で清浄の企業だけが不敗の地に立つことができる。