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海洋調査船「科学号」、ネットとシャワーが利用可能

人民網日本語版 2014年12月26日15:01

中国最先端の海洋調査船「科学号」は今、西太平洋のヤップ海域で調査活動を展開中だ。記者が実際に上船して取材したところ、科学号の先進的な点は、一部の設備や技術ではなく、総合的な研究能力と人にやさしい設計理念にあった。科学号の操縦室には、方向を調節する「舵」が無かった。電子計器盤を前にして、当直の船員はパイロットのように「暇そうに」自動運転モードを見守っていた。科学号の自動化水準は、国内のその他の海洋調査船には及びもつかないほどのレベルに達している。新華網が伝えた。

長年の科学調査の経験を持つ国家海洋局第一研究所の研究員である鄭彦鵬氏は、「科学調査隊員のトランシーバーからよく聞かれる名詞は、『対海・対地速度』だ。船舶は正確に速度を制御し、かつGPSの指示に基づき自動運転できる。科学号は一本の線に沿い正確に航行することが可能で、科学研究の需要を満たす」と述べた。

出港すると、無味乾燥で辛い数カ月の海の生活が強いられる。船員が快適に過ごせるよう、船内の内装はすべて木目や布地などの暖かな模様になっており、鉄の冷たい印象を避けている。おどろくべきことに、休憩室にはMay Berlinのピアノもあった。

ある調査隊員は、「90年代に初めて出港した時に覚えた重要な技術は、一杯の水で体を洗うことだった」と述べた。今や科学号は、冷水・温水を24時間提供している。海水を淡水化する2つの異なる浄水供給設備が設置され、航行中の水使用が制限される苦しい時代に別れを告げた。

1990年代生まれの温加興氏は、「科学号では昨年より、衛星インターネット接続システムが追加された。船員はQQ(インスタントメッセンジャー)やメールなどの通信ツールにより家族と連絡でき、ホームシックの苦しみを解消できる」と述べた。これもまた、国内のその他の海洋調査船にとっては珍しいことだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年12月26日

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