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武漢、13歳の少女が両親に堕胎を強要 

人民網日本語版 2015年01月19日16:04

湖北省武漢市内に住む主婦・肖さん(44)はこのほど、14週目に入ったお腹の赤ちゃんを泣く泣く堕ろした。その理由はなんと、中学3年生の娘・雯雯さん(仮名、13歳)が、お母さんの妊娠に激怒し、授業放棄や家出、飛び降りやリストカットによる自殺未遂などで両親を脅したからという。武漢晩報が報じた。

肖さんの家庭は、夫の王さんが事業を営んでいることもあり、比較的裕福。2013年に、中国政府が「単独二孩(夫婦のどちらかが一人っ子である場合、子供を2人産むことが認められる)」の実施を発表したたため、一人っ子の肖さんと王さんは、2人目を産むことに決め、最近妊娠した。しかし、それを知った雯雯さんは激怒したという。

肖さんは、「娘はあまやかされて育ったため、思い通りにならないと気が済まない、わがままなお姫様。私が妊娠したと知ってから、『赤ちゃんが生まれたら私は自殺する』とずっと言っていた。はじめは言っているだけと思っていたが、時間が経つにつれ、ひどくなり、家の中で物を投げるようになった」と嘆く。

物を投げる以外に「学校に行かない」、「高校入試を受けない」、「家出する」などと、両親を脅すようになった雯雯さんは、最近1カ月、「自殺」すると言って、夜中になっても寝ようとしなかったという。1週間前、肖さんが雯雯さんの部屋を掃除していた際、ナイフを発見。雯雯さんの腕に、傷跡があるのにも気づいた。状況が悪化しているため、肖さんは王さんと共に雯雯さんと話し合ったものの、雯雯さんの態度は頑ななままで、「産んだら自殺する」の一点張りだったという。

肖さんは悩んだ末、王さんと共にこのほど、武漢市内の漢口病院産婦人科を訪れ、中絶手術を受けた。

同病院のカウンセリング科の胡紅涛・主任は、「夫婦は2人目がほしいのに、子供がそれを受け入れられないというのはよくあること。今の子供は一人っ子で、両親と両親の親計6人に甘やかされて育つため、自己中心的。そのため、両親は子供と意思の疎通を図り、なぜ2人目の子供がほしいのかを伝えなければならない。そして、2人目ができたとしても、受ける愛の量が変わるわけではないことを教えなければならない」との見方を示している。

そして、「雯雯さんのように、過度な反応を示す子供の場合、普段の教育の仕方に問題がないか、あまやかしすぎていないか、両親は考えてみるべき。もしそうであることに気付いたなら、すぐに訂正するべき」とアドバイスしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年1月19日 

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