▽中国の現代作家の中で一番好きなのは莫言氏
大江氏は1994年12月、ストックホルムのスウェーデン王立科学アカデミーでノーベル文学賞を受賞した際、次に同賞を受賞するアジア人作家は莫言氏だろうと述べている。「彼らの気持ちは通じていた。2002年の春節、大江氏は莫言氏の実家を訪れた際、茅台酒を贈られた。当時、大江氏は『この酒は飲まないでとっておく。莫言氏がノーベル賞を受賞したら一緒に飲んで祝おう』と語った」。
2012年、莫言氏はノーベル文学賞を受賞した。大江氏は当時の約束通りに中国に来ることはできなかったが、約束を忘れることはなかったという。
許氏は、「私は南京人。2006年に大江氏と共に南京を訪れた時、彼は南京大虐殺記念館に行こうと自ら申し出てくれた。大江氏は中日両国の文学交流、特に青年作家間の交流に一生を捧げてきた人。そうすることで、日本の若者が中国を理解し、歴史を正視することができる。莫言氏が語ったように、大江氏の文学は文学よりも大きい」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年2月3日