「旅行社が配った赤い帽子をかぶった団体がバスから一斉に降りてきて、カメラで写真をとりまくる」。30年前の外国人の中国人観光客に対するイメージだ。広州日報が報じた。
時は流れ、21世紀に入り、海外旅行を楽しむ中国人観光客が年々増加し、そのスタイルも一層理性的になっている。
中国人観光客は現在、親鳥について行くヒナから、自分で飛べる大人へと成長し、旅行先は多元化し、旅行中のショッピングも理性的に行うようになった。そして、旅先の文化に注目し、それを深く堪能することを追及したり、クオリティを追求した自由旅行を好むようになったりしている。
1月28日、英国名物の騎馬警官のパフォーマンスを見物する観光客。
変化1:
さまざまな年代の人がさまざまな場所へ
中国旅游(観光)研究院の統計によると、中国の旅行者は低年齢化が進み、45歳以下が旅行市場のシェア90%を占めている。また、社会全体としては高齢化が進んでいるのを背景に、海外旅行に出かける高齢者の数も増加しており、60歳前後のグループが海外旅行の主戦力となっている。その後に子供や若者が続いている。
ガイドをしている羅彪さんは、中国人の海外旅行の変化について、まずより遠くへ行くようになったことを挙げる。「東南アジア、アフリカ、南アメリカ、南極、どこにでも中国人観光客がいる」。次の変化は、「あっさり型」から「じっくり型」への変化だ。そして、高級ツアーを選ぶ人が増えるなど、「クオリティを追求するようになった」ことも大きな変化だ。