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中国人科学者、膵がん治療のナノシステムを開発

人民網日本語版 2015年02月11日13:22

専門家の郝継輝氏、タイムズ・スクエアに登場

悪性腫瘍の治療において、ナノテクに基づく医薬品が人々から重視されるようになった。しかし膵がんの治療には、ナノテクを活用した医薬品が使われていなかった。このほど天津医科大学腫瘍病院膵腫瘍科主任医師の郝継輝氏が率いる研究チームは、新型の多層・混合型ナノドラッグデリバリーシステムを開発し、空白を埋めた。この研究成果はすでに国際的な学術誌「Advanced Functional Materials」に掲載された。光明日報が伝えた。

郝氏は、「現時点では外科手術が膵がんを根治するための唯一の手段となっているが、早期の場合は目立った症状がなく、手術の機会がある患者は20%のみだ。多くの患者はひとまず化学療法を受けるが、その効果は患者の延命に直接影響する。しかし臨床治療において、多くの膵がん患者は治療薬を手にできず、選択の余地がないという状況だ」と説明した。

世界的に権威ある医学誌「The New England Journal of Medicine」は2011年に発表した研究成果の中で、「FOLFIRINOX療法」によって膵がんを治療し、初めて転移性膵がんの生存期間中央値を実現し、コントロールグループの6.8ヶ月から11.1ヶ月に延長したことを発表した。これは当時、重大な進展とされた。しかしその後の臨床治療において、この療法には重大な副作用が存在し、臨床治療に使用できないことが確認された。

郝氏のチームはこのほど、新型の多層リン脂質・重合体混合型ナノドラッグデリバリーシステムを開発し、医薬品の効果を高めると同時に毒性を引き下げた。この成果は膵がん治療の難題を解消し、患者に多くの希望をもたらした。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年2月11日

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