C型肝炎ウイルス(HCV)は人類の重要な病原体で、宿主の免疫システムを回避して持続的に感染し、肝硬変や肝臓がんを引き起こす。中国の研究者はこのほど、HCVの感染の過程における真のパターン認識受容体の発見に成功した。人民網が伝えた。
中国科学院上海パスツール研究所ウイルス肝炎研究チームの博士研究員の曹学智氏、丁強氏らは鐘勁研究員の指導のもと、HCVウイルス感染の固有の免疫反応を誘導できる新型細胞系を開発した。同チームは遺伝子ノックアウト、生化学・機能実験により、HCVウイルスの固有の免疫反応を誘導する重要な病原体のパターン認識受容体を確定した。
研究者は、「同研究はHCV感染の過程における真のパターン認識受容体を発見し、宿主がいかにHCVを認識し固有の免疫作用を起こすかという問題に対して新たな研究モデルを提供した。これはHCVが宿主の免疫システムを回避し感染を続ける分子メカニズムを解明する重要な基礎を固めた」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月17日