大型旅客機C919のイメージ図
中国が自主開発する3機種の大型機が今年、収穫期を迎えようとしている。大型輸送機「Y-20」は一連の難度の高い実験・試験飛行を行い、まもなく納品される見通しだ。大型旅客機「C919」、大型水陸両用機「AG-600」は、組立がまもなく完了する。人民日報海外版が伝えた。
中国航空工業集団公司副チーフエンジニアの唐長紅氏は、「Y-20の全体的な性能は、海外の同タイプの輸送機と比べてもトップ水準に達しており、大国の工業・科学技術の水準と総合的な実力を示している。Y-20の開発・製造は、中国製の重大装備の空白を埋め、100以上の業界と数千のサプライヤーによる巨大な産業チェーンに波及する」と述べた。
大型旅客機C919は、中国の大型航空機重大特別プロジェクトにおける重点機種の1つだ。中航工業飛機公司の唐軍総経理は「中航工業瀋飛民機は2月13日、初の垂直尾翼の納品を終えた。これはC919の機体の最後の大型部品だ。中航工業は現在、主要サプライヤーとして業務に取り組んでおり、各任務は全体的な要求に従い順調に進められている」と述べた。
唐軍総経理はまた、「中国が独自に開発する世界最大級の大型消火・水上救助用水陸両用機のAG600は、2016年に初飛行を実施する。その離陸重量は53.5トンに達し、20秒内に水を12トン汲み取ることができる。中国の森林の消火および水上救助の差し迫った需要を満たし、需要に応じて必要な設備を追加・改造することで、海洋環境の観測、資源探査、乗客輸送などの任務を遂行できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月11日