米国人男性のマットさんが失くしたiPhoneが中国に転売され、それをある男性が購入。iCloudを通じて、その男性の画像がマットさんが新たに購入したiPhoneに同期され、それにミカンが成る木の前で映る画像が含まれていたことから、同男性はネット上で「ミカン兄貴」と呼ばれるようになり話題となった。この思いがけない縁から、マットさんとミカン兄貴は友人になり、17日にはミカン兄貴が住む広東省梅州市で、対面を果たした。中国新聞網が報じた。
「中国、そして僕の故郷・梅州にようこそ」。17日夜、広東省掲陽潮汕空港で、早くから待ち構えていたミカン兄貴がマットさんを迎えると、マットさんも中国語で「こんにちは」と返した。そして、ミカン兄貴が“マットさんの” iPhoneを取り出すと、2人は爆笑した。
今年の春節(旧正月、今年は2月19日)期間中、中国と米国のSNS上ではミカン兄貴とマットさんの「出会い」が大きな話題に。ネットユーザーに背中を押され、2人はSNSで交流を開始し、3月18日に中国で対面する運びとなった。
ミカン兄貴の故郷・梅州市は、客家人(客家語を共有する漢民族の一支流)が集まる代表的な場所。文化性に富み、「文化の郷」、「華僑の郷」、「サッカーの郷」などと呼ばれている。ミカン兄貴はマットさんが滞在する1週間、「中国客家博物館」や「葉剣英記念園」、「世界のサッカー王李恵堂旧居」など、海外でも知られる観光スポットに案内する予定という。また、客家人が作るお酒や客家人の伝統的な人形劇などを体験してもらう。
マットさんは、「僕と中国人が奇縁で知り合えたことが一番大切なこと。今回の中国の旅も人生で一番貴重な旅行になるだろう」と期待を高めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月18日