日本の駅周辺で、喫茶店を見かけないことはまずない。日本人に言わせると、喫茶店は自分の家の延長のようなもので、家に似て非なるものであるらしい。日本人には他人の家へ出掛けて世間話をするような習慣は殆ど無く、何か話があるときには、「喫茶店に出かけて話しましょう」と伝える。また、これはとても普通のことである。日本では、個人の空間は秘密の場所であり、人と人が接するときは公共の場所に限られるのだ。日本の華字紙・中文導報が伝えた。
喫茶店は本来コーヒーを楽しむ場所であるが、多くの付加価値も存在する。1つ目に、喫茶店は友達と集まる場所になっている。2つ目に、喫茶店はビジネスの話をする場所になっている。保険会社や不動産会社の営業員が顧客を喫茶店に誘って話をすることもあるし、会社の雰囲気を一新するために喫茶店で会議をする企業もあるぐらいだ。3つ目は、喫茶店は個人が安らぐ場所にもなっている。一人で気ままに新聞や本を読んだりすることも出来るし、パソコンを持ち込んで仕事まで出来る。そして、主婦達がデパート巡りで疲れたら、喫茶店で一服して休憩することもできるのだ。喫茶店にいると、ただじっと互いに見つめ合っているだけの恋人をよく見かけるが、これこそが喫茶店の一番のロマンである。そして、喫茶店はとても大らかな場所である。店によっては少し値段が高すぎるところもあるが、一杯のコーヒーで何時間もくつろげるのだ。