2015年6月3日  
 

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「全面的小康時代」の中日経済 (3)

「週刊!深読み『ニッポン』」第77回

人民網日本語版 2015年03月19日09:26

シチズンの突然の撤退や、パナソニックや日産の一部の生産の中国から日本国内への回帰だけを見て、日本の自動車メーカーの中国での生産力の拡大や、田辺三菱製薬による新たな製薬生産ラインへの新投資などを見ないならば、アップグレードの段階に入った中日経済関係に対して正確な判断はできないだろう。

アップグレード段階の中日経済関係は現在、両国民の間の感情の行き違いの影響を受け、なかなか進展していない。中国では、日本がもともと持っている医療や教育、芸術などでの強みが生かされていない。日本に行くと、中国に持って行くことのできそうな技術や製品がまだたくさんあることがわかる。もしこれらを中国に持って行くことができれば、中国の現在の生産力をすばやく改善し、中国の生産内容を豊富にすることができる。だが中国市場を活用するというアップグレード段階の概念はまだ日本には生まれておらず、中国企業による資本注入を日本が受け入れることなどを実現するにはまだ多くの困難がある。

▽観光旅行が関係改善の足がかりに

20年、30年前に中国に来たことのある多くの日本人は、その頃に見聞きしたことを熱心に語ってくれる。だが中国人観光客が日本で大量の買い物をしている状況は理解不可能と感じているようだ。彼らの中国のイメージは20年、30年前の一人当たりGDP数百ドルの時代にとどまっている。

米国などが中国人観光客への観光ビザ制限を緩和する中、日本も、中国人が日本を観光する道をいくらか広げている。今年の春節(旧正月)、46万人もの中国人が日本を訪れ、観光・買い物に精を出したことは、日本に強い印象を残した。日本の保守メディアにはもともと、中国人旅行者が日本市場に押し寄せるのをあざけるような態度があった。だが今回は、日本の世論は中国人旅行者をおおむね歓迎する態度を取った。中国人旅行者は日本で初めて全面的な小康社会を体験し、日本のサービスや社会インフラ、友好的な人々への理解を深めた。


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