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洗濯機などの問題で中国市場で苦境に立たされているパナソニック

人民網日本語版 2015年04月02日14:23

パナソニックは中国で苦境に立たされている。さきに経営に問題のあった山東省のテレビ工場を閉鎖したのに続き、洗濯機と空気清浄機でも問題が起きている。業界関係者によると、中国では地元ブランドの躍進が相次ぎ、パナソニックは中国市場で日に日に苦しい立場に追い込まれている、また複数の商品に問題が見つかり、パナソニックのブランドと品質管理の欠点が明らかになったことから、今後の中国における家電事業の発展にさらに影響が出る恐れがある。「北京商報」が伝えた。

▽複数製品が危機的状況に

中国中央テレビ(CCTV)はこのほど、市場で販売されている空気清浄機の適用床面積とホルムアルデヒド除去率の表示に虚偽の内容が含まれていることを明らかにした。パナソニックの「F-VXG70C」は除去率99%をうたいながら、実際にテストしてみると56%しか除去しなかった。またテスト対象の6製品のうち、パナソニックの製品だけ適用床面積の表示がなかったという。

▽洗濯機の問題は今回が初めてではない

パナソニック中国法人広報宣伝部は洗濯機の洗浄力に問題があるとされたことについて、「パナソニックの洗濯機は国の基準に厳格に基づいて製造され、すべて基準に合致し、合格した製品だ。比較実験はサンプル単体に対してのみ行われる。製品は基本的に合格しており、個別のテストで得られた指標が合格値の範囲内で変動するのはごく当たり前のことだ。また洗浄力に影響する要因は周囲の環境の温度、汚れ物の状態、水温などさまざまあり、複雑だということも説明が必要だ」とコメントした。

調査によると、パナソニックの洗濯機はここ数年来、製品の品質に問題があると関連部門にたびたび指摘されてきた。2013年初頭には上海市の品質監督部門が発表したテストの結果により、杭州松下家用電器有限公司の製造したパナソニックブランドの型番「XQB65-H671U」の全自動洗濯機が、洗浄力、電力消費、エネルギー使用効率の等級ですべて不合格になり、重大な品質の問題があるとされ、再検査でも再び不合格になった。

別の洗濯機ブランドの責任者は、「国は昨年10月に洗濯機の新しい国家エネルギー使用効率基準を制定し、製品の省エネ性能に関する要求を大幅に引き上げた。国の規定する1級・2級のエネルギー使用効率基準を満たすため、企業は節水性能や節電性能を極限まで追求するようになったが、行き過ぎれば洗いもすすぎも不十分になり、洗浄力に影響が出ることになる」と話す。


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