中国考古学界、日本中国考古学会が主催し、北京大学考古文博学院と北京大学中国考古学研究センターが開催した「中国考古学研究中日フォーラム」がこのほど行われ、中国・日本の26人の学者が最新の研究成果を発表した。人民日報が伝えた。
周知の通り、火の適切な使用は、人類の生存と進化にとって極めて重要だった。考古学者の裴文中氏は1929年に、周口店の北京原人遺跡で灰燼や焼けた骨・石などの火を使用したと思われる証拠を見つけていた。しかし西側諸国の学者は、この関連する証拠を疑問視した。国内外の学者は20世紀末に同遺跡で系統的なサンプル収集を行い、第10層・第4層の少数のサンプルに対して新たな化学・赤外線分析を行った。ところが灰燼や残留した木炭が見つからず、かつ燃焼によって生まれる十分な量の微化石(プラント・オパール)およびカリウム元素が見つからなかったことで、同遺跡で火が使われた証拠はないとされた。