アップルは8日、iOSの最新バージョン「iOS 8.3」の配信をスタートした。多くの機能改善やバグ修正に加えて、絵文字もアップデート。新たに300種類追加するとともに、人の顔や手足などを表す絵文字で肌の色が選択可能になった。また、 音声アシスタント機能「Siri」の対応言語が拡大された。
新しい絵文字キーボードでは、人の顔などの絵文字で肌の色を選べるようになったほか、同性愛者の家族を示す絵文字なども入れられ、家族の種類がより豊富になっている。また、音声アシスタントSiriの識別できる言葉に、新たにロシア語、デンマーク語、オランダ語、タイ語、スウェーデン語、トルコ語、ポルトガル語が追加された。
「iOS 8.3」ではこのほか、 Apple Payの「中国銀聯 (UnionPay)」への対応が可能になった。これはApple Payが中国市場へ進出しはじめることを意味する。また、アップルのティム・クックCEOとアリババの馬雲会長が頻繁に接触していることから、Apple Payは将来的には「支付宝(アリペイ)」と微信(WeChat)への対応も可能になると見られている。
「iOS 8.3」は、アップルがiOSでは初となるパブリック・ベータ版を配布したことで、高い注目を集めた。今年のアップルの開発者会議WWDCで発表される予定のiOS 9でも、同様のやり方が採用されると見られている。(編集SC)
「人民網日本語版」2015年4月10日