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恐れずに日本人の精神世界にメスを入れた日本人評論家 (3)

人民網日本語版 2015年04月17日08:09

津田氏は1990年代に友人に宛てた手紙の中で、自分の戦争責任について考えを綴っている。「戦場に行ったことがなく、中国人を虐殺したことがない個人として、当然法律上の責任はないが、幼くはあっても、日本人の一員として、戦後に民主主義運動に参加してもなお無自覚だった1人の知識人として、道義上、責任を転嫁することはできない。この点は、戦後生まれの若者とは異なる」。

津田氏は、本を執筆して歴史の真相を伝えるだけでなく、かつて実際に中国を訪れ謝罪をしたこともある。1998年4月、津田氏は東史郎氏の訪中団の一員として南京を訪問した。この時の事情を知る人によると、津田氏は南京城内のさまざまな虐殺記念遺跡を見学し、遺跡の前で大きな声を上げて泣き、跪いたまま長く立ち上がらなかったという。南京大学で行った津田氏の講演会では、原稿が涙で滲んだ。その日津田氏は、マイクの前で、「ごく普通の日本の知識人として中国の人々に謝罪します」と一言しか語らなかった。

「南京大虐殺と日本人の精神構造」のあとがきに、津田氏は次のように書いている。「私はどんな意味においても日本の国家を代表していないが、日本の知識人として、あるいは1人の日本人として、この本を通して中国の人々に謝罪をしたい。私がこのように述べるのは、民族虚無主義の立場からではなく、もちろん卑屈だからでもない。実際の行動を持って謝罪することで、日本民族、つまり国民の民族としての栄誉を取り戻すためだ」。

(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年4月17日       


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コメント

最新コメント

秋月 龍一   2015-04-1858.157.98.*
津田 道夫氏のような評論家は、他にも多少はいるのでしょうが、これらのまともな評論家達の評論が、大衆誌や新聞等で日本国民の目にふれることはない。日本における「言論の自由」は憲法上だけのことであり、実際は政府・官僚機構が日本の言論界を支配している。政府見解に不都合な言論が一般的な言論誌・紙に載ることはないのが日本の現実です。「言論の自由」は表看板にすぎない。実際は反動的でのぼせ上がった人間だけが、政権に集まっている。安部お友達内閣の麻生は、先日、香港記者の質問に対して、質問を三回繰り返させた。驚くほど傲慢で思い上がった、国際常識を知らない人間の態度そのものだが、本人は、それをなんともおもわないのだろう。日本の政治屋の「人間性」とは、この程度の幼稚なものだ。まして歴史の反省を彼らに求めることは永遠に無駄なことだろう。
智ちゃん   2015-04-17111.206.50.*
 津田氏立派ですね!彼のような良識のあり、歴史に直面して、しっかりと責任を取る人はたくさんいると信じています!