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恐れずに日本人の精神世界にメスを入れた日本人評論家

人民網日本語版 2015年04月17日08:09

一生かけて日本の右翼と闘ってきた中国の友人、津田道夫氏に特別な敬意を表す

評論家・津田道夫氏がこのほど東京で死去した。享年86歳。津田氏は、中国人が誰でも知っている人物ではないが、中日史学界の中で、最も慚愧の念を持つ日本の知識人と見られていた。津田氏は、これまで南京大虐殺に関わる本を何冊も執筆して日本の戦争責任を深く追及し、恐れることなく日本人の精神構造を徹底的に解体してきた。文滙報が伝えた。

中国人はある困惑を抱いている。「歴史的事実である南京大虐殺は、なぜ一般の日本国民の『常識』になっていないのか?」。それだけでなく、「南京大虐殺の『否定派』と『まぼろし派』はなぜ日本ではびこり、強い影響力を持っているのか?」「日本人はどのように史実を見ているのか?」。

これらの問いに直面した際、日本の学者はたいてい以下のような行動をとる。(1)傍観者になる。南京大虐殺の歴史・研究に関わらない。(2)戦争の加害者としての罪悪感をできるだけ軽減しようとし、南京大虐殺の歴史を否定し、歴史を改ざんする(3)正しく客観的で正直な歴史学者としての態度で、真相を守り、努力する

「私にとっての問題意識は、なぜ平時の生活にかえれば、『善良な労働者』や『平凡な家庭の父』『礼儀正しい常識人』に復帰するような日本の庶民が中国の戦場でなぜあれだけの残虐行為を行い得たのかということだった」。高度な良識を持つ日本の学者の中で、戦争を自ら体験した津田道夫氏の疑問は最も鋭く、特別なものであったことは間違いない。1929年に生まれた津田氏の本名は浅見浩、戦後、日本の民主化運動に身を投じた。1950年代に日本共産党中央委員会の中央委員に選ばれ、長年月刊誌「人権と教育」の編集長を務めてきた。


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コメント

最新コメント

秋月 龍一   2015-04-1858.157.98.*
津田 道夫氏のような評論家は、他にも多少はいるのでしょうが、これらのまともな評論家達の評論が、大衆誌や新聞等で日本国民の目にふれることはない。日本における「言論の自由」は憲法上だけのことであり、実際は政府・官僚機構が日本の言論界を支配している。政府見解に不都合な言論が一般的な言論誌・紙に載ることはないのが日本の現実です。「言論の自由」は表看板にすぎない。実際は反動的でのぼせ上がった人間だけが、政権に集まっている。安部お友達内閣の麻生は、先日、香港記者の質問に対して、質問を三回繰り返させた。驚くほど傲慢で思い上がった、国際常識を知らない人間の態度そのものだが、本人は、それをなんともおもわないのだろう。日本の政治屋の「人間性」とは、この程度の幼稚なものだ。まして歴史の反省を彼らに求めることは永遠に無駄なことだろう。
智ちゃん   2015-04-17111.206.50.*
 津田氏立派ですね!彼のような良識のあり、歴史に直面して、しっかりと責任を取る人はたくさんいると信じています!