2015年6月3日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>中日フォーカス

増え続ける独身者がもたらす巨大な文化的空間 (2)

人民網日本語版 2015年04月17日14:56

しかし、このように増え続ける独身者に対して、レッテルを貼って、単純に分類してしまう出版物が少なくない。近年来、独身をキーワードとする書籍が次々に出版されている。例えば、良い結婚をするための秘訣・忠告が満載の「25歳過ぎてからの結婚を成功させる」や、読者に時間はまだあるから焦らなくていいと助言する「結婚は急がなくていい」、書籍のタイトルだけを聞くと、恐ろしいイメージが沸き上がってくる推理小説「独身生活が長くなれば殺される」など。また、別の棚には、離婚を奨励するかのような書籍まであり、「1人で遠出したい」などの独身生活の美しい景色を描く書籍が立て続けに出版されている。さらには、非常にストレートなキャッチコピーがつけられた「独身はもっと幸せ」「独身万歳」などは言うまでもないだろう。

ある評論家は、独身者層をターゲットとした時、結婚を急かしたり、逆にもっと遅く結婚をしろと言ったりするだけではだめだという見方を示している。「シングルトン」の中国語版翻訳者、沈開喜氏は、「一人で暮らすという現象は、社会が発展する段階で生まれてきたものであり、排斥や蔑視、推奨をするよりも、まずはその実態をよく調査するほうが重要だ。生活の可能性が一気に広がる時代がすでに到来しており、いかにその文化的空間を埋めるかを、社会学や経済学の角度から分析する必要がある」と語る。

■1人で暮らすことによって、パートナーと一緒に過ごす時間を享受することを理解する

エリック・クライネンバーグ教授は「シングルトン」の中で、1人暮らしの生活が作る共同条件に対し、4つの要素が互いに作用を及ぼしあっていることに言及している。この4つの要素とは、(1)女性の地位の向上(2)通信方法の変革(3)大規模な都市化(4)人類の寿命の大幅な延長、だ。著書の中では、これに続いてさらに具体的な質問を投げかけている。「社会はいかに全面的な『1人で暮らす時代』の到来を迎えればいいのか?」


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント