シンガポールのネットユーザーがこのほど、対象年齢15-17歳の数学オリンピックで出た問題をネット上に公開した。欧米諸国のネットユーザーは、この問題を解くために知恵を絞ったが、その難易度に悲鳴を上げた。一方、ある中国人のネットユーザーは、「この種の問題は、中国では小学5年生レベルだ」とコメントした。新華社が報じた。
この問題は、「2人の男の子、アルバートとバーナードが、シェリルという女の子の誕生日を知りたがった。するとシェリルは、2人に10の候補日を示した後、それぞれにこっそりと、自分の本当の誕生日に関する情報を教えた。男の子2人の会話の内容を分析して、シェリルの誕生日を答えなさい」というものだった。
英紙ガーディアンなど複数の主流メディアがこの数学問題を取り上げると、ある英国人ネットユーザーは、「シェリルは、明らかに、自分の誕生日パーティにアルバートとバーナードを招待したくなかった。シェリルが彼らに誕生日を当ててごらんと言った時点で、2人は彼女の真意を悟るべきだったのだ!」と投稿した。有る人物が今年2月、デーヴィッド・キャメロン英首相や英教育相に対して、「9X8の答えは?」と公の場で尋ねたところ、彼らはその問いに答えなかった。
この問題を出したシンガポールの機関によると、これは中高生が答えることを想定して作成された問題という。北京に住むある母親が、この問題を見て、「中国の子供たちはとても可哀相。中国では、これは小学5年生レベルの問題だわ」と評した。
「シェリルの誕生日」を答える問題の全文は以下のとおり。
2人の男の子、アルバートとバーナードが、シェリルという女の子の誕生日を知りたがった。するとシェリルは、5月15日、5月16日、5月19日、6月17日、6月18日、7月14日、7月16日、8月14日、8月15日、8月17日という10の候補日を2人に示した。それからシェリルは、本当の誕生日の「月(month)」をアルバートに、「日(day)」をバーナードに、それぞれ教えた。アルバートは、「僕にはシェリルの誕生日は分からないけど、バーナードにも分かる筈がない」と答えた。一方、バーナードは、「最初は分からなかったけど、今ので彼女の誕生日が分かった」と答えた。アルバートは、「それなら、僕も分かった!」と言った。シェリルの誕生日を答えなさい。