ドローンで世界に羽ばたく大疆創新の発展の秘密 (3)

邵氏は、「工学部出身の男性にふさわしい達成感と栄誉を獲得させなければならない」と語る。もしかすると創業初期のウサギ小屋のような狭い環境が汪氏にとって嫌な記憶となったことで、その後、汪氏は会社のイメージを重視するようになったのかもしれない。邵氏は、「大疆創新は良い環境を作らなければならない。優秀な人材が会社に入社した後、会社を好きになって去りがたくしなければならない。人が羨むような給与や福利厚生だけでなく、大疆創新は従業員のためにリラックスできる会社内の創業環境を提供する。それで成功すれば利益を得ることになり、失敗しても恐れることはない」と語る。

「ドローンの未来の発展方向は、運用分野の革新であり、価格上の競争ではない」という考え方に基づき大疆創新は、2014年11月にSDK（ソフトウェアの開発キット）を発売した。つまり、大疆創新はすでに持っている革新的技術をSDKの上に集中させ、後に続く開発者に開放し、開発者たちにこれをベースに運用開発を行わせ、空撮ビデオの運用分野を広げることを意図している。業界内の協力のほか、大疆創新は昨年より、世界中の大学や開発者層に向けたSDK開発者大会を開催している。第1回大会では、ある学生チームがドローンの技術を高速道路で起こる交通事故の証拠集めに運用させる方法を開発した。

さらに大疆創新は、全国大学生ロボット大会も開催している。「若い人の無限の創造力は非常に貴重だ」と語る邵氏は、これらの大会に参加した人の中から大疆創新の革新を支える予備軍が現れることを希望している。（編集MZ）

「人民網日本語版」2015年5月5日