「牡羊座だったら優先的に検討する。山羊座、獅子座、牡牛座も悪くない…」。これは、微信(We Chat)のモーメンツ上に投稿された求人広告だ。この新しいメディア会社は求人の際に応募者の星座を記載するという具体的な条件を出している。最近このような常識とはかけ離れた、風変わりな求人広告がよくモーメンツに投稿されている。星座のほかに、顔面偏差値を条件の一つに挙げている求人広告まである。「80後」(1980年代生まれ)、時には「90後」(1990年代生まれ)の世代が企業の幹部になるのに伴い、これらの世代が「90後」を求人する際、「90後」と同じような思考回路を使って人事採用を行うようになっている。北京晩報が伝えた。
■就職差別を受ける乙女座
「助手を雇いたい。一番良いのは、牡羊座、山羊座、獅子座、牡牛座だ。天秤座や射手座でもいい。でも、乙女座だけはダメだ。双子座や水瓶座もあまり雇いたくない」。これは、最近ネットメディアに勤める「80後」の管理職が助手を求人する際に出した星座の条件だ。この管理職は乙女座の人を雇いたくない理由について、「細かいところにこだわりすぎて、往々にして大局をおろそかにしてしまいがちだからだ」と説明した。他の星座につても、「双子座はロマンチックすぎるし、実行力がない。水瓶座は頭の回転が速すぎて、どこか信用できない」と語る。ただ、この管理職は、応募者が非常に優秀で、仕事の条件に合っていれば、星座は参考にする程度だと補足した。
「私は乙女座だが、面接の時に最も嫌なのは面接官に星座を聞かれること」と語るのは、仕事を始めたばかりの劉希さんだ。昨年面接を受けた時に、ある会社に星座を聞かれ、会社から星座を理由に落とされるのではないかと心配したという。劉さんは、「乙女座は、潔癖症で、神経質という特徴があり、求人ではあまり歓迎されない」と語るが、今勤めている会社の部署は星座にはまったくこだわっておらず、逆に今の上司は、「神経質なのは長所であり、仕事がきめ細かいということだ」と語ったという。
企業側が応募者に条件をつけるように、求職者側も企業に条件をつける場合もある。1988年生まれの求職者は、「私は蠍座と双子座の上司と性格が合わない。次に転職する時に、直属の上司が蠍座か双子座だったら、なるべくその会社に入社するのは避けたい」と語った。