2015年6月3日  
 

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<企画>中国の青春映画 春が訪れた? (3)

人民網日本語版 2015年05月13日13:52

興行収入が好調する一方、評判が悪い

中国の青春映画が増加し、さまざまな興行収入記録が叩き出されている一方、その価値観の方向性やストーリーの表現手法などに対する批判も噴出している。あるネットユーザーは、「中国の青春映画には、いつも中絶ばかり登場する。これは、自分たちの青春ではない。我々の青春はこんなにひどくない」と揶揄(やゆ)する声が上がっている。つらい青春時代を描く日本の青春映画や熱血高校生を描く米国の青春映画など、海外の青春映画は、はっきとした特徴があるのに対し、中国の青春映画はリアルさに欠け、現実の青春とは少し違うとの評価を下している。

しかし、人民日報の記者・趙暁藍は、「夢物語だとは思わない。この映画を見て、愛はやはり美しいと確信した」と感想を述べている。また、映画「何以笙簫默」の楊文軍監督も、「現在はこのような恋愛が少なくなったため、現実的でないと感じるかもしれない。でも、今の社会ではこのような恋愛ストーリーが特に必要」と語っている。>>>

良い青春映画とは、恐らく社会映画だ

毒舌で知られる映画評論家・楊文山氏は、「青春映画が氾濫し、玉石混淆の状態にある。市場の淘汰メカニズムが必要だ」と語った。

かつての中国にも青春映画はあった。映画評論家・韓浩月氏は、「例えば、姜文(ジャン・ウェン)監督の『太陽の少年』や王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督の『北京の自転車』は、青春の芳醇な香りをうまく表現した作品だった」と語る。「青春映画は、テンポや雰囲気のほかにも、若者の心理を正確に把握しなければならない。また、その世代の時代背景に対する分析も行う必要がある。良い青春映画とは、恐らく社会映画であり、観客にキャラクターがなぜそのような生き方をしているのかを理解させなければならない」と語った。>>>


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