優雅に舞う栄太郎さん
日本の芸者は17世紀に東京と大阪で生まれた。当初芸者はすべて男性だった。芸者はさまざまな娯楽施設に赴き、伝統的な太鼓や鳴り物を演奏し、歌をうたって、宴席に興を添えるなどして生計を立てていた。その後、18世紀の中ごろになって、芸者の職業が徐々に女性に占められていき、今に至っている。
芸者は日本の伝統文化の美しい縮図だ。芸者たちは艶やかで、気配りができ、言葉遣いも上品で、容姿や態度も美しく、人あたりが良く、何があっても動じない。
最近、東京の銀座の料亭で栄太郎さんの御座敷芸を見た。着物を着てかつらを被り、手には絹の傘を持ち、その姿はまるで古い日本画から抜け出してきたようだった。客は全員栄太郎さんの柔らかいしぐさに心を打たれ、その美しさと上品さに惜しみない称賛の声を贈った。
御座敷にいた年配の客は、「芸者文化は、歌舞伎や、太鼓、舞踏など日本の伝統文化の多くの分野を網羅しており、非常に貴重なものであり、大切に保護しなければならない」と語った。