この報道を受けて、報道の対象となったいくつかの活動量計のメーカーは、運動の計測結果の正確性は重要ではなく、ユーザーがこれらの端末サービスを使用して運動する習慣を身に着けることが大事であると主張。体のいい言い訳のように聞こえるが、確かにこの主張には一理ある。トレーニングのポイントは習慣と継続にあり、これらの端末は利用者の運動や生活スタイルの変化を反映することができ、正確にデータを計測することの意義はあまり大きくない。
専門家は、「生真面目な人が健康アプリを使用すると、『今日は何で一万歩歩いてないんだ?』『なんで今日の脈はこんなに早いんだ?』『腕のほくろが大きくなってないか?』等の悩みとデータの不正確さ等が重なって、かえってストレスになり健康を害する可能性がある」と主張する。
アップルはかつて、ヘルスケア向け開発キット「HealthKit」について、「健康に、 新たな革命が始まる」と称したが、医療専門家の多くはこれに対して多くの意見を持っている。専門家の多くは、モバイル健康アプリは大きなマーケットであるが、正確性や個人の健康データのプライバシー保護、アプリの開発レギュレーションといった面で多くの問題を抱えているとの見方を示す。
関連の監督管理はまだ整備待ち状態だ。2014年にはアメリカの食品衛生管理局が携帯の医療関連アプリ開発者向けの管理条例を出している。ただし管理の対象となるのは、消費者にとってリスクの恐れがある医療機器の携帯操作アプリ等ごく一部のものだけで、多くは医療機器の範疇外にあるため管理が行き届いてない。(編集YW)
「人民網日本語版」2015年5月21日