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中国人観光客が行き交う「神田古書店街」 (2)

人民網日本語版 2015年05月25日09:42

内山書店で最も印象深かったのは、店主の魯迅に対する敬意だ。おそらく内山完造氏と魯迅は非常に特別な関係だったにちがいない。店内で最も揃っていたのも、魯迅関連の書籍だった。よく見る「魯迅全集」のほかに、ここにはありとあらゆるバージョンの魯迅の随筆集、小説、書簡、複製本や写真があり、外国版書籍も少なくなかった。

神田古書店街には約180点の古書店が集まっており、店名は基本的にすべて漢字で書かれてある。「慶文堂」「三省堂」「秦川堂」「文華堂」などがあり、そのうち「三省堂」書店の名声は最も高い。三省堂は日本全国でも最大規模の書店の1つで、数百万以上の書籍を販売している。これらの書店内には、中国人が慣れ親しんでいる中国大陸内で出版された人文、社会科学、文学、書法などのさまざまな種類の書籍があり、香港や台湾で出版された本も売られている。これらの古書店では、思いがけずに自分が好きな素晴らしい古典の写本や珍しい書籍、一冊しか伝わっていない孤本に出会えるかもしれない。例えば、私は古い書店で、香港の三聯書店夢梅館が出版した梅節重較版『金瓶梅』を見つけたことがある。残念だったのは店主の言い値があまりに高すぎて、財布の中のお金が足りなかったため、本を置いて帰るしかなかったことだ。この本は、国内でもほとんど見ることができない貴重なものだ。

1890年頃に古書店街が形成されて以降、神田の街は本の香りがする街となり、世界で最も有名な古書店街となった。私の日本の旅も、ここで購入した大量の古書を持ち返るのが常となっている。(文:龐玉生)(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年5月25日            


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