これまで日本のドラマにあまり注目していなかったが、数か月前に「昼顔」を見てから、突然日本ドラマに対する好奇心が沸いてきた。不倫を描いた「昼顔」は、同時期に放映されていた不倫をテーマにした米ドラマと比べて、人物の心理描写で優っていただけでなく、不倫の偶然性をそこまで強調することなく、劇中の人物の真実性や矛盾性を描き、視聴者の共感を得られやすかったからだ。(文:李健鳴)
想像していなかったのは、別のドラマ「問題のあるレストラン」が私の日本ドラマに対する評価を改めさせたことだ。これは、本当の意味で人を奮い立たせるドラマだ。「昼顔」と異なるのは、女性の生活を反映したドラマであることだ。主人公の女性たちの中には仕事を始めて間もない新入社員や大学を卒業してすぐに結婚して専業主婦になった女性もいる。これらの人物たちは生活の中で、大小さまざまな挫折を味わい、それぞれの問題を抱え、不公平な待遇を受けた経験を持っている。特に、社会で女性差別を受けた苦難を経験している。しかし、主人公たちは絶望にうちひしがれることはなく、人生で追い詰められた時に共に集まり、自分たちの力で生きていくために、小さなフレンチレストランを開業する。そして、この小さな集団の中で、助けを求めながら、必死に頑張って自分を成長させていく。成長するには、それ相応の代価を支払わなければならない。時には極めて辛い代価を支払わねばならないこともある。しかし、その代わりに手に入れるのは、おそらく悟りのような覚醒である。そして、これこそが無限の価値を持つ真の宝になる。