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日本の家族経営企業はいかに「富は3代続かず」を逃れてきたか

中国メディアが見る日本

人民網日本語版 2015年05月27日09:53

塚本社長が見せてくれた「家訓」の掛け軸

「富不過三代」(富は三代続かず)という言葉は、世界中の家族経営企業が逃れたいと望んでも、なかなかその呪いから逃れられない様子を形容している。このため、家族経営企業が100年以上の長い「老舗企業」になる割合は、企業全体の中でも極めて低い数字になっている。しかし、日本には、老舗企業が比較的多く現存する。日本商工会議所がまとめた老舗企業を研究した関連データによると、日本には創業100年を超える企業が2万5000社以上あり、世界のトップに位置しているという。同研究の分析によると、日本の老舗企業の多くは家族経営による中小企業あるいは個人経営企業だ。その数が比較的多い要因は、外部や内部の経営環境の要素のほかに、最も重要なのは家業を伝承するという思いが非常に強いことにある。中国新聞網が伝えた。

アパレル業界の中堅企業ツカキグループのオーナーである塚本喜左衛門氏は、6代にわたって家族経営企業が隆盛を保ち続ける秘訣を説明する際、精巧で美しい掛け軸の箱を取り出した。箱には「長者三代鑑」という5つの文字が書かれている。掛け軸を広げてみると、そこには上、中、下段と3つのパートの内容に分かれていた。下段には、懸命に働いて一家を成した初代創業者の図があり、中段は、のんびりと優雅に茶の湯に遊興する2代目の図が描かれ、上段には、落ちぶれた3代目が犬に吠えたてられ、路頭に迷っている図が描かれている。


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