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中国人観光客が欧日韓の消費を底上げ、インバウンド消費は低迷 (2)

人民網日本語版 2015年05月27日14:22

中国観光研究院がこのほど発表した「2014年中国インバウンド観光発展報告」も次のように指摘する。中国人観光客のアウトバウンド観光がショッピングを主な目的にするのとは異なり、海外からの観光客の多くは中国の自然の景観や名所旧跡、文化芸術を楽しむことに主眼を置く。インバウンド観光客の消費額は500~3千ドル(1ドルは約123.1円)が70%に上り、このうち最大の支出項目は交通費で、買い物の占める割合は低い。

▽観光市場は早急に調整が必要

北京大学文化産業研究院の陳少峰副院長は、「中国人観光客のアウトバウンド観光の急速な発展は長期的な現象になる。国内の観光スポットの一部が同質化が深刻であるのとは対称的に、海外の観光スポットはそれぞれの特色が鮮明だ。このようなわけでアウトバウンド観光の急速発展は長期的な流れになり、3年後にやっと正常な発展状態に戻る見込みだ」と分析する。

また北京観光学会の劉思敏副秘書長(副事務局長)は、「アウトバウンド観光の買い物消費とインバウンド観光の買い物消費の間に巨大な差があることの原因の一つは、世界経済が低迷すると同時に、人民元の上昇が続き、周辺国の通貨は値下がり傾向にあるものが多く、これが他国の観光商品をより魅力的でお得なものにし、中国旅行を考えていた外国人観光客を奪っている、ということにある。インバウンド観光の低迷状況を短期間で変えることは現実的ではないが、政策の後押しを受けて観光市場の構造的な改善が促されれば、国内観光消費の伸びを牽引することが可能だ」と分析する。

北京聯合大学観光発展研究院観光産業経済研究所の張金山所長は、「査証(ビザ)政策の緩和と海外での市場と営業販売の拡大により目立った成果を上げることができる。中国の伝統的な文化観光資源の純粋性を保つこともインバウンド観光の現状を改善するための一つの方法だ」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年5月27日

 


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