マカオで路線バスに乗る、もしくは韓国のコンビニ「GS25」でお菓子を買う際は、銀聯カードの非接触型決済システム「QuickPass(閃付)」のマークがある端末にカードをかざすだけで、気軽に決済を行うことができる。台北の夜の市で軽食を楽しむ場合も、mPOS(MobilePOS)のマークがある端末にカードをかざせば決済完了だ。これらの域外における革新的な決済方法は、銀聯カード所有者から親しまれている。人民日報が伝えた。
銀聯の革新的な商品・サービスの域外での普及が、6月11日に再び画期的な進展を成し遂げた。中国銀聯の国際業務を担当する銀聯国際とオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)はメルボルンで、ANZがオーストラリア国内に持つすべてのATMと支店で使用できる銀聯カードを新たに発行することを発表した(頭番号は62)。全面的に銀聯ICカードをサポートするほか、オーストラリア市場で初めて「閃付」に対応する。現地最大の百貨店グループのMyerは、オーストラリアで初めて「閃付」サービスを提供する商店になった。
銀聯の「閃付」は革新的な商品で、POS端末にかざすだけで瞬時に決済を完了でき、面倒な操作の必要がない。ANZが新たに発行する銀聯カードを受け付ける商店は、いずれも「閃付」による決済に対応する。「閃付」がアジア以外の市場に進出するのは、これが初めてだ。銀聯ICカードの決済のほか、ホストカードエミュレーション(HCE)によるモバイル決済をサポートする。
銀聯の「閃付」はICカード国際規格「EMV」に合致し、クレジットカードの産業アップグレード後の安全面の強みを持つ。世界ではすでに10億枚以上の銀聯ICカードが発行されており、うち「閃付」機能を持つカードは7億枚。これらのカードは中国域内の500万台以上の端末のほか、オーストラリア、韓国、香港、マカオ、台湾の1万店舗以上で使用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月12日