ぜいたく品グループの主業務は皮革製品、アパレル製品、腕時計、ジュエリーだが、投資グループとして、かねてより業界の枠を越えてさまざまな投資を行ってきた。レストランやカフェだけでなく、不動産プロジェクトにも進出し、これは高いリターンが見込めるビジネスとみなされている。
不動産というパイの分け前にあずかろうとするのはアルマーニグループだけではない。15年3月にはヴェルサーチも中国不動産事業に投資し、成都市の中心エリアに高さ220メートル、68階建ての高層ビル2棟からなる范思哲公寓を建設することを明らかにした。分譲はすでにスタートしており、16年の完成予定。14年にはジュエリーブランドのスワロフスキーがアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで高級住宅プロジェクトに投資し、イタリアのぜいたく品ブランドのフェンディもアルゼンチンの高級不動産業者と提携して、米国マイアミで不動産プロジェクトの開発に乗り出した。13年にはLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの子会社がUAEアブダビのアディヤット島に16万8千平方メートルの高級ショッピングセンターを設立し、12年にはエルメスがシンガポール・パターソンヒルの高級マンションの内装を手がけた。また09年にはLVMH傘下のファンド会社が上海のルイ・ヴィトンビルの尚嘉センターに投資し、13年に開業し、15年に株式を譲渡している。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月2日