「鉄瓶は日本の茶文化の象徴であり、茶道における重要な要素だ」と語る周氏は、日本の茶道に対する切実な思いを抱いており、毎回日本に行く度に、それを体験する。「茶道では、いつ、どんなお茶を飲むのか、どのような場面で、お茶をたてる人はどのような服を身に付け、どのような装飾を身につけるのか、どの季節にどのような花を生けるのかなどあらゆることを研究しつくしている。同様に、どのような場面で、どのような茶道具を用い、どのような鉄瓶を使うかについても、さらに深く研究している」。周氏はここからも、「もし鉄瓶がなければ、日本の茶道は今よりもずっと見劣りするものになっていただろう」と語る。
日本文学を読むのが好きな周氏は、多くの文学者の小説の中で日本の鉄瓶についての記述があることに気付いた。例えば、川端康成の「雪国」や「眠れる美女」、夏目漱石の「こころ」などだ。鉄瓶がなぜ作家が好んで描く対象物になったかについて周氏は、「鉄瓶には豊かな文化が内包されているからだ」という見方を示している。
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