中国商務部(省)の沈丹陽報道官は7日の定例記者会見で、近頃注目を集めている問題についてコメントした。広東、天津、福建の3カ所に4月21日、新たな自由貿易試験区が設立されて以来、全体プランの各改革・革新措置が推進され、政府の職能転換が進み、投資・貿易の利便化が促進されている。自由貿易試験区の建設は実質的な段階に入り、すでに初歩的な成果が得られている。経済日報が伝えた。
沈報道官は3つの自由貿易試験区について、「広東省は現在、全体プランの着実な実施に向けた業務プランと、3大エリアの建設プランの制定を急いでおり、省級の管理権限のさらなる委譲を推進している。天津市は自由貿易区管理弁法など複数の文書を発表し、金融革新などの分野で多くの革新的措置を打ち出し、積極的に体制・メカニズムの革新を展開している。福建省は投資・貿易の利便化、金融国際化などの面で、福建自由貿易区全体プランの重点試験タスク分解テーブルおよび3つのエリアの実施プランを制定し、若干の重点的な試験任務と試験プロジェクトを確定、現在大部分が始動されている」と話した。
市場の反応を見ると、各市場主体は自由貿易区に高く注目している。沈報道官によると今年1月~5月、広東自由貿易区内で新たに設立された企業は1万4217社、登録資本金は5779億元。天津自由貿易区内で新たに設立された企業は4500社、登録資本金は1062億元、福建自由貿易区内で新たに設立された企業は9296社、登録資本金は1258元に上った。
ネガティブリスト以外の分野への外商投資に関しては、投資家は投資実行前または投資実行日から30日以内に契約、定款の届出をすることを選択できる。届出の手続きに必要な時間は3営業日に短縮された。3つの新自由貿易区の外資誘致効果は顕著だ。